トルマリンについて

トルマリンほど多彩な色をもつ石はないと言われ、「トルマリンにはすべての色がある」と言われるほどです。

トルマリンは大きく分けて、約10種類ほどのグループからなる成分元素が複雑に入り混じった鉱物です。つまり、トルマリンとは鉱物グループを総称した名前といえます。

色別の名前があり、緑色(バーデライト）、 赤色(ルベライト)、 赤紫色(シベライト)、 青色(インディゴライト）、黒色(ショール)、 無色(アクロアイト)と呼ばれ、それぞれ別の石であるかのように呼ばれているため、混乱してしまう人もいるかもしれません。

トルマリンの語源は、セイロン島の現地語（シンハリ語）でジルコンとトルマリンが混合した石を指す｢トルマリ｣（thuramali or thoramali）に由来していると言われています。

トルマリンは、10月の誕生石に選ばれています。10月に誕生日を迎える大切な方への贈り物、自分への贈り物としても人気があります。

トルマリンは、古くから儀式、祈祷、占いなどに使われており、 精神と身体を活性化すると言われています。石の色によって少しずつ違うエネルギーを持ち、力を発揮する方向性が違いますが、基本的には持ち主が本来持っている能力や、人間的魅力を開花させ、ポジティブなエネルギーをもたらしてくれ、自分らしく輝けるようサポートしてくれるといわれています。

カラーバリエーション豊富なトルマリンは、色によって違う呼び名があり、それぞれに異なる意味を持つと考えられています。

◆ピンク〜赤色：ピンクトルマリン、ルベライト

ピンク色の石はピンクトルマリン、もっと色が濃い赤色の石はルベライトと呼ばれています。どちらも恋愛において、良い効果をもたらす「愛の石」として大変有名です。恋愛に対して前向きな気持ちを呼び覚まし、一歩踏み出す勇気を与えてくれるでしょう。

◆青色：インディゴライト、ブルートルマリン

ブルーのトルマリンは、直観力や霊性を高め、精神を安定させ、物事を落ち着いて考えられるよう、心の波を穏やかにしてくれます。目的意識がはっきりし、今何をしたいのか、何をするべきかが明確になるので、意志表示や表現力が豊かになり、創作活動や勉学においてもサポートしてくれるでしょう。

◆緑色：グリーントルマリン、ヴェルデライト

グリーンのトルマリンは、自然界と強い結びつきを持つ、非常に強力なヒーリングストーンとして知られています。肩の力を抜いて自然体の自分を取り戻すことができるでしょう。

◆黒色：ショールトルマリン、ブラックトルマリン

ブラックトルマリンは、トルマリンの中でも、最も強くマイナスイオンを発生するといわれ、「健康ブーム」で有名になりましたが、マイナスイオンによる健康効果はまだ研究途中のため断言できません。しかし、古くから魔除けのパワーを持ち、免疫力や活力を高めてくれる石として大切にされ、持ち主をマイナスエネルギーから守り、不安や悲しみを和らげてくれるといわれています。

◆ピンク色＋緑色もしくは青緑色：ウォーターメロントルマリン

ウォーターメロントルマリンは、柱状結晶の中央部分がピンク色で、それを取り囲むように緑色（もしくは青緑色）に結晶して、カットした時の見た目がまるでスイカに似ていることから、このように呼ばれていますあらゆる面においてバランスを安定させてくれることから、心を穏やかにし、争いごとや凶事を避けるお守りに良いと伝えられています。

◆青＋ピンク色など、二色以上が混在：バイカラートルマリン、パーティカラードトルマリン

トルマリンは１つの結晶の中に二色や三色混ざっていることがよくあります。二色混在しているものをバイカラー、三色以上になるとパーティカラーと呼びます。

これらの石は、それぞれの色のパワーと共鳴し合い、増幅するため、とても強い波動を持つと考えられています。またバイカラートルマリンは、心と体、過去と未来など、二つの物事を繋ぎ、過去の経験をより良い未来へ活かせるよう導いてくれると伝えられています。パーティカラードトルマリンは、視野を広げて、物事を様々な角度から見られるようになり、精神的、人間的成長を促すと伝えられています。

これらの、様々な色のトルマリンが混在している状態をキャンディカラー（またはマルチカラー、ミックスカラーなど）と呼びます。それぞれの石が役割を担い、まさにオールマイティーなパワーストーンといえます。個々の波動が同調し、増幅し合って、素晴らしいパワーを発揮してくれます。パワーストーン初心者やトルマリンの良さを知りたい。という人には、キャンディカラータイプがおすすめでしょう。

トルマリンとは｜鉱物データ・特徴・意味・効果・石言葉